滅菌バッグ①ー使用目的編ー

医療現場で頻繁に使用されている滅菌バッグ。歯科医療従事者の私たちも正しい知識を持って滅菌バッグを扱えるようになっておきましょう。滅菌バッグに関する情報をまとめてあります。

間違いやすい名称

間違って覚えられていることが多いのが名称。滅菌パック、滅菌バックなど、さまざまな呼び方を耳にしますが、正しくはSterilization bagですから、『滅菌バッグ』と呼ぶのが正しいです。

何のために使用するの?

無菌保証レベルになった器具を『保管する』ため。無菌保存するために使用する袋です。「滅菌するから滅菌バッグに入れる」のではなく、「無菌保存をしたいので、滅菌バッグに入れて滅菌する」のです。
(タービンを滅菌する場合は滅菌器のチャンパー(内缶)がオイルで汚れないようにするための意味も兼ねて滅菌バッグに入れる場合もあります。)
患者さんの前で開封することは、無菌にしてある(清潔な)器具を使用しますよ。と、安心していただく操作です。残念なことに滅菌バッグ開封をパフォーマンス的に考えている人も中にはいます。それならいっそうのこと、清潔なフリをするのではなく、自信を持って器材処理を行い、本来の滅菌バッグの目的をしっかりと知って使用しましょう。