覚えておくと便利!グローブを正しく外す方法

感染症にかかった家族がいると、心配なのは他の家族への感染。例えばウイルスは感染者の便やおう吐物中に大量に存在します。感染者の家族が使用したトイレの消毒やおう吐があった場合にはその処理が必要です。

家庭内での感染を防ぐために、体液やおう吐物、排泄物に触れる可能性のある場合には必ず使い捨てのグローブ(手袋)をしましょう。そして大切なことは、汚染されたグローブを着用したままで、さまざまなところを触らないこと。また、グローブを外す時に手を汚染させないこと。今回は覚えておくといざという時に便利なグローブを正しく外す方法を解説します。

クローブを外す時が重要

便の処理、おう吐物の処理、トイレの消毒などの場面でグローブを着用し、処理が完了したら、グローブを外します。このグローブを外す際がとても重要です。理由は汚染されたグローブの表面に触れてしまうと、自らの手を汚染させてしまうきっかけになるからです。

グローブを外す際は汚染された外側が内側になるようにして外すのがポイントです。そして、廃棄する際にグローブ表面が露出しないように蓋付きのゴミ箱に廃棄するか、ビニール袋で密封して、他の人が触れないように注意しましょう。また、外したグローブを洗って使用する「再利用」は厳禁です。

グローブを外したら必ず手指衛生が必要

グローブを外したら、必ず手指衛生が必要です。見た目には汚れていないように見える手の表面でも、汚染されている可能性があります。グローブには「ピンホール」と呼ばれている穴がもともと空いている場合もありますし、細心の注意をしながらグローブを外したとしても、どこで汚染が起きているかわからないのが理由です。

手指衛生の方法は「石けんと水道水での手洗い」「手指用アルコール製剤を用いての手指消毒」のどちらを選択しても良いです。(ウイルス感染症の処理をした場合は、アルコール抵抗性があるので、石けんと水道水での手洗いをしましょう)

動画で確認!正しいグローブの外し方

 

 

 

歯科衛生士/第2種滅菌技士/第1種歯科感染管理者

長谷川雅代